ベースボールアドバイザーのチッキーです。
プロ野球やメジャーの内野手は、捕ってからの素早い送球でアウトを取りますよね。
内野守備の捕って素早く投げるためには速いノックよりも緩いノックが効果的です。
今回は、捕った瞬間に投げているようなプレーがどうしてできるのかについて考えてみました。
それでは早速行ってみましょう。
緩いゴロの基本練習で素早いプレーが身につく
私が監督時代に、甲子園常連校と練習試合をしている時でした。
相手チームのショートの前に高いバウンドのゴロが飛んでいき、これは内安打だと思ったところ、そのショートは捕った瞬間に投げたのです。
捕るのと投げるのがほぼ同時くらいでした。
しかも送球もいいボールを投げ、アウトにしたのです。
私は相手チームの監督さんに昼食を一緒に食べている時に聞いてみました。
「いつもあのプレーの練習をしているのですか?」
監督さんの答えは「そんな練習はしてませんよ、ただ緩いゴロで基本の練習はしています」でした。
「捕る」「持ち替える」「投げる」の動作が短縮されると素早い動きになる
その後、私なりに色々勉強し、捕球から素早く投げるまでの動作を分析しました。
3つに分かれる動作。
「捕る」「持ち替える」「投げる」この関連性を次のように考えました。
基本練習で素早いプレーをさせるのではなく、無駄なく、力まずにプレーすることが大事である。
練習と実践を繰り返していくことで、自身がつかめ、投げるまでに3つの動作を短縮してできるようになる。
自身がつかめる時期は人それぞれだが、それは本人しかわからない。
指導者は時間がかかっても、繰り返しの練習と、待ち続けることが重要なんですね。
素早くプレーするためにはどんな練習が効果的なのか?
3つの動作「捕る」「持ち替える」「投げる」を素早く行うためには体の週面、右側、左側、前への捕球練習があります。
捕球の仕方はこちらを参考にしてください。
トクサンも絶賛の板グラブで柔らかい捕り方を身につける
捕球練習の際には、指導者は緩いゴロを転がすか、軽いノックを打つようにします。
なぜ手で転がすのか?
その理由は、手で転がすとボールはあまりバウンドしないので、自然と腰が低くなるのです。
緩いゴロの練習方法
内野手をサードかショートの守備位置につかせます。
ノッカーは、ホームベースではなくマウンドの横ぐらいからノックを打ちます。
ノッカーは手で転がすより少し速いゴロを打ちます。
回数は15〜20回ぐらいがいいと思います。
柔らかい捕球から送球までの一連の動きを繰り返し行います。
緩いゴロを打って、そのゴロをゆっくりでいいから無駄な力が入らないようにプレーすることを選手も指導者も一緒に取り組むことです。
速いゴロ練習のデメリット
試合では速い打球も飛んできます。
しかし、練習で速い打球を練習するとどうしても先に恐怖心が出てしますのです。
恐怖心から体が硬くなり、身に付けたい柔らかい動きとは反対の動きになってしまいます。
さらには指導者の中には「正面に入れ!」「体で止めろ!」と罵声を浴びせるので、選手は自然と体が硬くなってしまします。
中学生や高校生で試合で勝つことを優先するなら、速いノックをガンガン打った方がいいかもしれません。
速い打球に目が慣れ、体で止められるようになるかもしれません。
でも、それでは体の硬さがずっと残ってしまいます。
上のレベルになって柔らかいプレーや素早いプレーが必要になった時、体やハンドリングが硬くなった選手は、柔らかいプレーができません。
速いゴロがダメというわけではありませんが、恐怖心から入って練習をしてしまうことが私は問題だと思います。
まとめ
中学・高校生のうちから速い打球ばかり捕らせていると本来身につけられる柔らかさが身に付かなくなる可能性があります。
普段からゆっくりしたボールを柔らかく捕り、最終的に素早いプレーを身につけていくことが重要です。
この記事を読んで急に速いノックをしなくなると、今まで対応できた打球をしばらく止められなくなるかもしれません。
しかし、子供達が将来大きく羽ばたくために、今は潜伏期間だと考えて長い目で見てあげてください。
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