ベースボールアドバイザーのチッキーです。
バッティング理論は今や無数にあります。
指導者は色々な打ち方を指導してくれます。
しかし、多くの指導者はボールを前でさばくといった指導に陥りがちです。
今回は体の中(懐深く)で打つバッティングについて、レビューしました。
それでは早速いってみましょう。
ベイスターズ筒香やライオンズ秋山にみる懐深い所で打つバッティング
マウンドからホームベースまで18.44メートルの中で、ボールを捉えるポイントを50センチキャッチャー寄りにおけば、同じボールでも振るか、振らないかの判断をする時間が長くなります。
コンマ何秒かの世界ですが、バッターにとってはとても大事なことです。
相手ピッチャーはボール球を振らせようと投げてきます。
そのボールを長い時間見られることにより、我慢して見極めてスイングを止めて見逃すこともできるようになります。
筒香選手も秋山選手も出来るだけ体の近くまで呼び込むバッテイングをしていますよね。
ポイントを体の近くに置くメリット
ポイントを体の近くに置くと、タイミングが少しずれたり、ボールを打つ場所が若干外れた場合、ファウルが真後ろ、もしくは逆方向に飛ぶことが多くなります。
打ち損じた打球がファウルになるか、アウトになるかは大きな差です。
たとえ打ち損じてもファウルになればもう一度打ち直すチャンスがありますからね。
体の近くまでボールを持ってくることにより、ストライクゾーンから外れたボールを降りにくくなります。
その結果、選球眼が良くなり、出塁率が上がり、甘いボールを見逃さないようになり打率が良くなるのです。
それに加え長打も増えてきます。
前でさばけという指導者の現状
少年野球や中学野球、高校野球においても前でさばく打ち方を教える指導者はとても多いです。
プロの選手でも体の前で打つ選手もいます。
これは子供達が使っているバットが、そのような打ち方の指導になる原因の一つと言われています。
高校までは金属バットが主流です。
日本の金属バットは、いわゆる芯という場所が広く、反発力が高く設定されているため、どこに当たっても飛んでいくようになっています。
その為、力をつけてアウトサイドインのスイングの打ち方でもボールを打ち返すことができ、ホームランもアベレージも上がってきます。
アメリカでは大学生までは金属バットを使用していますが、反発係数が木製バット並みに設定してありますので、アウトサイドインのスイングでは打てないのです。
金属バットの弊害
中学生のクラブチームや高校野球のチームはバッテイングマシンで速いボールを打つ練習をよく行います。
金属バットだと、タイミングを合わせてバットを降りきらなくてもボールは飛んでいきます。
勝利至上主義のチームは特にこの傾向が強いです。
右バッターがレフト方向に大きなフライのファールを打った時に、ゴルフでいうフックの曲線を大きく描いて飛んでいくことがありますが、これはアウトサイドインのスイングの典型です。
甲子園で活躍し、U−18のメンバーに選ばれ海外のチームと木製バットで対戦した時に打線が沈黙するのは、金属バットの弊害だと言われています。
バッターの手元で微妙に変化するボールを投げてくる、将来メジャーリーガー候補は日本で活躍した選手でも簡単に打ち取っていくのです。
トクサンも熱弁しているインサイドアウトのスイング
金属バットに頼らないバッティング技術を身につける
勝利至上主義で、小さい頃から結果ばかりを求められるとバッテイングフォームというよりも、ボールの捉え方を指導してしまう指導者が多いです。
高校生から上のレベルで活躍できるような技術の基礎を、小さいうちから学べる環境にいることはとても大事なこととなってきます。
金属バットで通用するアウトサイドインのバッティングよりも、木製バットで多彩な変化球の対応や上のレベルでの活躍を考えると、練習から木製バットを使うことをお勧めします。
ただ、木製バットは折れることもあるので、経済的な面では取り入れにくいことがあるかもしれません。
竹バットや竹と木を合わせて作った合成バットなど折れにくいバットがありますので、そういったものを使って練習してほしいと思います。
まとめ
経済的な理由もあり、木製バットより金属バットを使用することが多い現在。
金属バットの弊害で、上のレベルで活躍するのに時間がかかったり、海外のチームと試合をすると結果が出なかったりと、苦戦している状況にあります。
ピッチャーの球数制限などもそうですが、道具の規定も考えていかなければいけない時代に来ているのではないでしょうか?
どのレベルにいっても活躍できる選手に育っていくためには、木製バットで練習することをお勧めします。
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