ベースボールアドバイザーのチッキーです。
一年中野球の練習ができる環境っていいですよね。
しかし、一年のうち限られた期間しかグラウンドで練習できない地域の方もいるのは確かです。
今いる環境で、出来る事をすることが大切だと思います。
今回は中学野球について考えてみました。
それでは早速行ってみましょう!!!
中学野球の現状について
小学校時代に軟式野球や硬式野球を経験し、今度はさらにレベルの高い中学野球に挑戦する子供たちにとって、この中学3年間はとても大事な時期になります。
現在では野球の軟式チームは野球人口が減ってしまい、合同チームが多くなっています。
それに女子も活躍してくれて、嬉しい限りですがやはり野球人口が減るのは寂しいですね。
軟式チームにとっては色々な諸問題もあって中々厳しいものがあるみたいです。
一方、硬式のクラブチームはその先の高校野球を視野に入れての取り組みが多いチームが多く、高校野球さながらの練習量に練習試合をこなしているチームも多々あります。
どちらがいいかという問題はさておき、この13歳から15歳までの3年間をどのようにしていくかということを考えるべきだと思います。
中学生は野球の技術よりもアイデンティティの確立が大事
心理学者のエリクソンによれば13歳から22歳までの青年期はアイデンティティが確立されると言っています。
なぜ私が、野球の技術やトレーニングのことを優先しないでアイデンティティや人間性のことを唱えるかと言いますと、その先にある高校・大学・社会人・プロ・メジャーなど、どこに進むにしても考える力がないと選手が本来持っている無限大の可能性を生かすことが出来なくなるということです。
指導者に指示されてばかりの、指示待ち人間になるのか。
どうして今これをやらなければならないかを考えて、取り組むことができる人間か。
どちらが伸びるかはわかりますよね?
確かに生まれ持った天性のモノ、素質はあるかもしれません。
でも、この年代はまだまだ日々の練習によって可能性は発揮できると私は考えます。
なんか肩苦しいですが、要は考える力をこの時期につけておく方が上のレベルに進んだ時の近道?
自分が持っている力をどうやって伸ばしていくかということを考えられるかが、大事ということです。
それがあって初めて,技術的なことや身体を大きく強くすることを指導した方が、その先のステージで本来もっている能力を発揮できると思います。
そうはいってもなかなかできないのが現状ですけどね。
中学野球でやるべきことはバランスを整えること!
やはり軟式ボールでプレーしているとそもそも硬式とはボールが違うので、戦術等々いろいろと違ってくるものがあります。
しかし、野球のプレー自体は一緒です。
捕って、投げて、打って、走ってという動き自体は一緒ですよね!!!
どうやって捕るのか?
どうやって投げるのか?
どうやったら打てるのか?
早く走るためにはどうしたら良いのか?
これがある程度できれば、あとは応用です。
そこから始まる心理作戦や自分自身に勝つメンタルは違う章でお話しするといたしまして、どうやって基本の動きを身につけるのか。
専門的な話になると、強い体を作り反復練習によってその動きを身につける。
そんな事を言われるでしょうが、それをやっていたら時間はどんどん無くなるばかりですよね?
いかにすぐに上手になりたいか?
それが知りたいわけですからね!
私が考えるには、バランスだということです。
打つことも投げることも取ることも。
強いて言えばことだって歩くことだってバランスだと思います。
ですから普段の動きから練習につながっているわけですよね。
歩き方一つでも意識しているかどうかで変わるものです。
でも、ちょっと前まで小学生だった子供にいつも意識して生活しろと言ってもなかなかできるものじゃない!
でも、それをどうにかしなければ前には進まないわけです。
単純に考えれば、あれこれ言わなくても「これをやれ、それをしろ」と指示するだけ。
選手は子供なので言われたことはやりますよね。
でも何のためにやっているかわからないから、試合でも結果がついてこない。
ミスをすれば怒られる、怒られれば縮こまり余計にできなくなる。
そうしたらまた怒られる。
こんな繰り返しの悪循環のスパイラルに陥っている子供を見かけることが多々あります。
指導者もいなくて友達と遊んでいるときには楽しそうに思いっきりよくやっているのに、いざ指導者の前になると全然違う人物になっているとか。
これは中学生に限っているわけではないですが、高校生でもたくさんいます。
トレーニングの必要性を理解する
どうしてその練習が必要なのか。
どうやって体を動かすとその動きになるのかなどを説明してあげないと、わからないと思うんですね。
「そんな事を説明しても子供なんだからわからないよ!」と、おっしゃる方もいるでしょうが、今はわからなくてもその先には絶対につながっていきます。
いろいろな理論があって、自分にはどれが合うのか?
どうしてその動きになるのかを感じて考えられるようになることの方が、私はいいと思っています。
それを理解した上での反復練習があると思うんですね!
この年代は、体の大きさにばらつきがあり。
それを克服するために、トレーニングするのではなく。
いかに今の体でバランスよく体を動かすことができるか。
それによって鍛えていかなければならないところを鍛えていくといった練習になるのだとおもいます。
絶対に必要になるのはバランスだということです。
まとめ
13歳から15歳という非常によく成長するこの年代。
心も体も大きく成長しますよね。
この無限大の可能性のある時期にどのように取り組むかによて、その先が間違いなく変わってきます。
この時期にこそ、心も体もバランスを整えることがとても大切だと思います。
体だけ大きくしても、心が追いつかないとその上のステージに行ってつまづきます。
体のバランスも同じで、上半身だけ強くしても手先だけの技術や力は高校ではすぐに故障の原因にもなってしまします。
すぐに試合での結果を求めたい気持ちはわかりますが、その先のステージでより力を発揮するためにも全体のバランスを考えて取り組むことをお勧めいたします。
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