ベースボールアドバイザーのチッキーです。
巷では色々なトレーニングがありまが、今ひそかに話題となっているトレーニング。
今回は甲子園常連校からプロ野球選手まで実践しているクリーチャートレーニングのレビューです。
それでは早速いってみましょう!!!
クリーチャートレーニング考案者田中昌彦
経歴
昭和36年9月16日 兵庫県相生市生まれ
小学校から野球をはじめ、東洋大学附属姫路高等学校、岡山日本大学高等学校(現倉敷高校)では、投手として活躍。
三井造船玉野(岡山県玉野市)に入社後は、社会人野球を続ける一方、自分の一番弱い精神面を鍛えるため空手道にも取り組む。
退社後は複数の職種を経験し、起業。
㈱カワナカタップス(リフォーム業) 代表取締役
㈲トレーニングカレッジ宮毘羅(クビラ) 代表取締役
フリーウエイトトレーニング、マシンウエイトトレーニングが主流となっている昨今のスポーツ界。
このトレーニング方法が実際に素晴らしいパフォーマンスに繋がっているかというと、まだまだ疑問はあります。
強くなった筋肉を必要以上に意識して使う事で、潜在的な柔軟性とスピードを生かしたパフォーマンスを活かしきれていない選手がいます。
また、筋力だけに頼ったトレーニングやプレーは力のロスを生み、怪我を招きやすくなります。
そこで、私は人間が本来持っている野性的な身体のバランス感覚を養いながら、筋肉の柔軟性とスピード、持久力とパワーを生み出すクリーチャートレーニングを考案しました。
自然界に君臨する生き物や人間の赤ちゃんの自然な動きをヒントに、あらゆるスポーツ、競技に適した高性能なアスリートらしい身体作りを目指します。
従来のトレーニングで得た筋肉を、各競技のパフォーマンスに役立てさせる方法こそが「クリーチャートレーニング」なのです。
と、田中さんはおっしゃっています。
トレーニングとは体を鍛えるだけではなく、人間性やメンタル、精神的に強くなることを学ばなくてはならないという理論の持ち主です。
それでは、クリーチャートレーニングとはどういうものなのかを見ていきましょう。
クリーチャートレーニングは、心身を鍛え「人間を作り上げる」総合的なトレーニング
クリーチャーとは生き物のことを示します。
例えばライオンやイルカなど陸上にも水中にも色々な動物がいます。
その動物の動きは実に合理的で、動物に備わっている筋力や能力を遺憾なく発揮できる動作になっています。
この動物の動きを人間が真似することで、普段使っていない筋力が動かされ、本来持っている能力を発揮しやすい体の動きにつなげていくというトレーニングです。
さらに、脳(ブレイン)の活性と身体の左右のバランスを整えて武道や多種目のスポーツ競技に対応できるハイスペックな心体形成に役立つトレーニングなのです。
このように普段使っていない、また意識していない筋肉を自分の体だけで動かす運動です。
誰もが一度は見たことのある動物の動きを真似することで、本来持っている体の強さが発揮しやすくなります。
その動き自体と、それに関わる心が強くなっていくトレーニングです。
強いメンタルと強い体を同時に作り上げていくトレーニングは、これからの自分自身のパフォーマンスに必ず良い成果を表してくれると思います。
クリーチャートレーニングは意識しなくても勝手に体が動く体づくり
筋力トレーニングは鍛えている箇所を意識しないとなかなか発達してきません。
それと比較するとこのクリーチャートレーニングは、筋肉を意識することなく自然に動けるようになることが特徴です。
歩いている時や走っている時に、使っている筋肉を意識することは到底難しく、無意識に動かしていると思います。
その無意識で動かしている動きがスポーツ競技の動きにつながっていけば、スキルも自然と上がってくるということです。
その動きがクリーチャー(生き物)の動きに連結しているんです。
動物は意識して人間でいう股関節や肩関節を動かしているわけではありませんよね?
いかに早く走ることができ、俊敏な動きにも対応できる体になるには、人間でいう体幹を固定する意識を持つことです。
その意識でインナーマッスルまで鍛えられます。
クリーチャートレーニングの己自身と向き合う4つの柱と6つのポイント
4つの柱
• 呼 相手との呼吸を合わせる、呼吸を読む
• 動 人としての作法や立ち居振る舞い
• 食 身体の健康や目的に合った食事を摂る
• 心 精神・メンタル・脳の働きを理解して、正しい心を持つ
トレーニングを通して、己自身と向き合う。
6つのポイント
・クリーチャーマインド
心、精神はもちろん、考える力、思考力、知力
クリーチャートレーニングの根幹を成す、最重要ポイントです。
トレーニングだけでなく、生き方、仕事など、人としての営みすべてを左右するメンタルを正しく導きます。
・ビヘイビアー
ふるまい、動作、行儀、品行、生物の行動、習性
礼儀作法・立ち居振る舞いを指します。
人として基本的な振る舞いや無意識の動作、品行を正し、魅力的な人格を育てます。
・ムーヴメント
動き、動作、行動や活動
筋肉を鍛えるトレーニングをしたり、健康のために運動を行うこと。
総合的に「身体を動かす」ことを指します。
・ブレス
呼吸、生命
生命を維持する為の呼吸だけではなく、相手との間合いやリズムも含みます。
勝負事で相手の呼吸を読んだり、言葉を投げかけるタイミングをはかることはもちろん、人間同士の付き合いの中でも最も大切なポイントです。
・イーティング
食事、食べる事
欲を満たすために何も考えずに食べてしまう、生物がもつ「本能的な食欲」の事を指します。
・ニューツィション
栄養を考えた食事・栄養学
「本能」であるイーティングとは対照的に、「理性」で食事をすることを指します。
栄養学を基礎として、簡単なことから意識づけをしていきます。
田中さんはこの4つの柱と6つのポイントをこのクリーチャートレーニングの指針としております。
クリーチャートレーニングを実践することにより、野球でのパフォーマンスは非常に上がってきます。
なぜなら、第一に己自身にかつ意識が大きくなることです。
ここ一番で結果を出せない選手は、気持ちが弱いとよく言われますが、このトレーニングを継続していくことでその己に勝つ意識が強くなります。
スキルアップはもちろんですが、心の強さに結びついていくトレーニングです。
クリーチャートレーニング ライオンの動き
ライオンの動きは四つんばになり左右の筋肉のバランスを整える動きです。
やり方
・四つん場になる
・腰の高さと頭の高さを同じにする
・脚幅の広さを肩幅より広く広げる
・足首関節・股関節・手首を柔らかく動かしながら前に進む
* お尻を振りながら前に進む
どうしても間違った動きをしてしまい、せっかくトレーニングしているのに身にならない動作の説明が1分30秒から始まりますので、そちらをしっかりと確認していきましょう。
正しいやり方を身につけ、各関節を柔らかく動けるようにすることにメリットがあるそうです。
クリーチャトレーニング イルカの動き
この動きは、体幹の瞬発的な捻り(瞬発力)を鍛えます。
やり方
・仰向けに寝ます。(手の位置は体につけたままの状態です)
・合図と同時にその場で回転し、うつ伏せの状態になります。
(この時に、その場で回る意識を持つことです)
・そこからその場に垂直に立ち上がります。
・そしてまたうつ伏せの状態に戻します。
・うつ伏せの状態から合図があったら、その場で回転し仰向けの状態戻します。
・仰向けの状態から、その場に垂直に立ち仰向けの状態に戻します。
これが1セットです。
ポイントは寝てる位置で体幹を使って回転するということです。
これが一番重要になってきます。
1分46秒からの動画は間違った悪い例を紹介しています。
悪い例にならないように、取り組みましょう。
この動きは回転することで体幹を意識するようになり、瞬発的な力が出せるようになることです。
クリーチャートレーニングの実績
2001~08年 東洋大学附属姫路高校野球部
2004年3月 アメリカ大リーグ、アトランタ・ブレーブスのスプリングトレーニングキャンプに参加。
2004年11月 NBA(アメリカプロバスケットボール)選手ロドニー・ホワイト(元デンバー・ナゲッツ)とトレーニング契約を結ぶ。
2005年7月 NBA選手ニコラス・スキティッシュビーリーと専属トレーニング契約を結ぶ。
2007年 PGA/LPGAツアープロ トレーナー
2007~14年 東洋大学野球部 トレーナー
2008年 総合格闘技DREAM・K1ファイター 池本誠知 トレーナー
2009年 総合格闘技選手、シドニーオリンピック銀メダリスト 永田克彦 トレーニング指導
2010年 ニコラス・スキティッシュビーリー(スペインプロリーグ) トレーナー
2010年 北海道日本ハムファイターズ大野奨太選手 トレーナー
2011年~現在 プロ野球パ・リーグ選手(複数)トレーナー
2011年~現在 浦和学院高等学校野球部 外部ヘッドコーチ
2012年~現在 千葉ロッテマリーンズ 鈴木大地選手
2013年~現在 静岡県富士市立高等学校野球部
2015年~現在 元NBAニコラス・スキティッシュビーリー選手とエージェント契約
2016年~現在 履正社高校野球部
ほかに、
・クビラ子供スポーツ塾、一般障害リハビリ
・シルバー若返り健康体操、ダイエット、シェイプアップ
・シルバー筋トレ事業など
また、毎年1月には、プロ野球・北海道日本ハムファイターズ、千葉ロッテマリーンズ、埼玉西武ライオンズ、オリックスブルーウェーブの選手らの自主トレーニングを主宰。
まとめ
クリーチャートレーニングを取り入れて、実績を上げているチームやアスリートが多く出ています。
ただ単に体を鍛えるということではなく、人間が本来持っている力を最大限に発揮できるプログラムが組まれていること。
そのプログラムで4つの柱と6つのポイントが合わさって心身を成長していくことを目的としていることです。
肉体だけを強化してパフォーマンスをあげようと考えるアスリートは多いですが、このプログラムはさらにその上をいったトレーニングだと感じました。
小学生からトップアスリートまで行えるトレーニングだと思います。
ぜひ参考にしてください。
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