ベースボールアドバイザーのチッキーです。
一昔前はピッチャーで150キロを計測すると、球場がどよめきました。
それが、ここ最近は高校生でも160キロ台を出すというとんでもない大物も出てきています。
メジャー級と賞賛され、行く末は夢の170キロ台!
そんな異次元のスピードボールを投げる大物を、動作解析の第一人者である筑波大学硬式野球部の川村卓監督が、超大物の未来の姿について取り上げた記事についてのレビューです。
それではさっそくいってみましょう!!!
22の科学的練習ドリルで有名な川村卓監督が佐々木朗希を分析
動作解析の第一人者である筑波大学硬式野球部川村卓監督が、未来モンスターの佐々木朗希について「近い将来で170キロ台を出す!」と明言した。
現在、世界最速を記録しているのは、メジャーリーグのヤンキースのチャップマン投手とカージナルスのヒックス投手が169.1キロ(105.1マイル)をマークし、世界最速と言われています。(動作解析システム「スタットキャスト」が導入された15年以降)
日本では日ハム時代の大谷翔平選手が出した165キロが最速です。
大船渡高校の佐々木朗希はU18代表候補による研修合宿の紅白戦で、高校歴代最速の163キロをマークしました。
昔みたいに150キロが早いという時代ではなくなりましたね。
人類限界スピードは180キロ
川村卓監督はこのように述べています。
川村准教授は「170キロはすでに投げている投手がいる。180キロぐらいが限界ではないかと思います」と予測した。
投手がボールを投げる際には、前腕と上腕の骨をつなぐ「じん帯」に大きな負担がかかる。一般的にじん帯が切れてしまうとされる負荷は「34±12ニュートンメートル」。川村准教授によると、プロレベルの投手は1球投げるごとに60ニュートンメートル以上の力が肘、じん帯にかかるという。
投手の肘は1球ごとに猛烈な負荷に耐えている形になるが「ただ、これは瞬間的な数字。じん帯は適応して太く、強くもなります」。その人が持つじん帯がいかに適応できるかが、180キロを投げられるかの鍵となる。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190627-00000112-spnannex-baseから引用
人類が180キロのスピードボールを投げられる時代が来ると、それを打ち返す打撃も変わってきますね。
野球自体が変わってくるのではないでしょうか?
なぜなら180キロという未知のスピードを作り出すのにはそれなりの肉体が必要になってきますよね。
トレーニングや食事、投球フォームやバッティングフォーム、バットやグラブもそれに耐えうるものにしていかなければなりませんからね。
100メートル走でも9秒台が次々にクリアされています。
野球もドンドン進化していくでしょうね。
川村卓監督が佐々木朗希のフォーム分析
動画解析に用いるスティックピクチャーを参考に、説明しています。
スティックピクチャーとは人間の体の動きを体の部位をスティック(棒)に見立て、それを絵にすることで、どの部位がどんな風にうごいているかを確認することができるものです。
動作解析に用いる最もポピュラーな方法です。
上の画像で川村卓監督はこのように説明しています。
(2)で左足を高々と上げている姿がひときわ目立つ。「この姿勢が全てと言ってもいい。一切ぶれないし、右足に完全に体重を乗せている」。そこから(3)の「上半身に力みがなく、脱力感がある。これは大谷投手(エンゼルス)にもない高等技術」。学生を指導する立場にある川村准教授だが、選手に「力を抜け」というのが何より難しいという。佐々木朗希は「脱力」から一気にパワーを開放する。
(4)~(5)では右股関節に体重を乗せながら、肩は水平のまま体重移動をしている。前田(ドジャース)タイプの投げ方で、右肘が上がりやすいという。そして「(6)では踏み出した左足もぐらつかず、(8)の右腕のしなりも素晴らしい」。下半身の力が上半身、そしてボールへと非常によく伝わる理想的な投げ方だが、ここから170キロへと壁を破るためにはどうすればいいのか。
課題は上半身にある。「下半身主導のフォームでリードするのはいい。あとは上半身の強さが組み合わされば」。現在のフォームでいえば(7)ではボールを持つ右手が頭から離れている。「遠心力がかかると遠回りしがち。それだと力が外に逃げる。コンパクトに、体に巻き付くよう腕を振りたい」。(10)でも投げ終わった右腕がムチのように体に巻き付くのが理想だ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190627-00000112-spnannex-baseから引用
スティックピクチャーがわかりにくい方はこちらの動画をご覧ください。
https://youtu.be/RCimnfSxDlQ
ベースボールアドバイザーの私も佐々木朗希の投球フォームを見て驚きました。
高校野球の指導者なら普通はもっとコンパクトなフォームで投げるように指導する方が多いと思います。
佐々木朗希の場合は、大胆にも足を高く上げる投球フォームです。
スピードボールだけ考えるならばいいかもしれませんが、足技を絡めてくるチームには余程の対策をしなければいろいろなことをやられる可能瀬がありますね。
しかし、そんなことよりも大きく選手を育てようとしている國保陽平監督さんが素晴らしいです。
川村卓監督の教え子だった國保陽平監督
國保陽平監督の経歴
以下ウィキペディアより抜粋
↓ ↓
県立盛岡第一高校、筑波大学体育専門学群を卒業。
社会人クラブチーム「Tsukuba Club」を経て、2010年にアリゾナサマーリーグに参加。同年、アメリカ独立リーグのゴールデンベースボールチームに所属するティフアナ・シマロンズと契約。
25試合に出場し、254(59打数15安打) 2本 7打点の成績を残すも、同年限りで退団。
帰国後に体育教師として岩手県立花巻農業高校赴任。野球部監督となる。
2017年4月より岩手県立大船渡高校に異動し、野球部監督に就任。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%8B%E4%BF%9D%E9%99%BD%E5%B9%B3から引用
ここまで。
この経歴をからもわかりますが、筑波大学で川村卓監督のもとで野球をし、その後クラブチームを経てアメリカ独立リーグに所属するなどチャレンジャーですね。
アメリカを経験したことで、指導もかなり個性的ではないでしょうか。
枠にとらわれることなく、選手を育てるという意味では素晴らしいことだと思います。
ミライモンスター佐々木朗希選手の未来予想
筑波大学硬式野球部川村卓監督はこう話しています。
「大谷投手の上をいく可能性もあるし、ポテンシャルはとてつもない。未完成ながらこれだけの数字を出す。完成したら、いったいどれぐらいのボールを投げるのか」
メジャー球団も視察に訪れるなど日米両球団の熾烈な争奪戦は免れませんね。
しかし、これから始まる最後の甲子園の予選でどれだけ力が出せるのか。
國保陽平監督は「体が投げられる状態で相手打者に効果的であるなら」と前置きした上で「夏の大会で(160キロ超の球を)投げると思う」と語った。
当の本人は「強く投げるよりもストライクを放ることが大事」と語っている。
まとめ
メジャー球団も熱視線を送っているミライモンスターは今後どのように進化していくのか。
日本最速170キロも夢ではない佐々木朗希投手。
指導者によって大きく変わるこの年代。
筑波大学硬式野球部川村卓監督の教え子でもある國保陽平監督によって育て上げられた佐々木朗希投手。
NBAの八村塁選手のようにMLBからの指名があるかもしれない大物。
170キロとは言わず、強靭な肉体を手に入れて180キロという未来図を夢持ってはばたいてほしい。
チッキーの無料相談部屋
どんなことでも構いません。こんなこと聞いたら恥ずかしいな?ではなく。
これはどういうことなの?
どうしたらいいの?
何かいい方法はある?
などなど
どんどん相談してくださいね。
相談の際には
・ 野球チーム(軟式or硬式)
・ 年齢
・ ポジション
・ 打ち方
・ 相談内容
・ 今までに試したことのある理論
・ その他
チッキーに無料メール相談してみる