ベースボールアドバイザーのチッキーです。
野球の練習では、打つことが楽しいという子供たちが多いですよね。
でも練習はしているのだけれども、なかなかバットに当たらないとか、当たっても遠くに飛ばないという悩みを抱えている子供も多いのではないでしょうか。
バッティング練習や素振りはやっているのになかなか成果が出ないという小学校高学年の子供たちに、今回はティーバッテイングの仕方についてアドバイスしたいと思います。
それでは早速いってみましょう。
ティーバッテイングをする意味
高校生や大学生、プロ野球選手でもバッテイング練習に入る前には必ずといっていいくらいティーバッティングを行います。
この様な選手達がなぜティーバッテイングをするのかというと。
バッティングフォームをかためたり、打つ強さを高めるためといったバッティング技術を向上させるためです。
バッテイング技術を向上させるため素振りとは違う練習で、実際にボールを打って身体に覚えさせるために何度も確認しているのです。
ティーバッテイングは立つ位置が重要
小学生がティーバッティングを行うときに、一番気をつけてほしいのが立つ位置です。
なぜ立つ位置が重要なのかと言いますと。
試合ではピッチャーが投げるボールは正面から来ますが、ティーバッテイングのボールは斜め前からくるのです。
トスを上げてくれる方に向かって立って打っていると、常に引っ張った(右打ちならば三遊間方向・左打ちならば一二塁間方向)スイングの練習になってしまいます。
高校生ぐらいになるとすぐに修正することはできますが、小学生ではこの立つ位置で打球が飛ぶ方向が決まってきてしまい、外から遠回りのスイングになる可能性があります。
試合で投げてくるピッチャーの方向を向くことを強く意識させることです。
9つのコースを打ち返すバットコントロールを身に付ける
今度は様々なコースのボールを打ち返す練習です。
立つ位置を意識したら、ストライクゾーンを9つに分けたところのスイングで打ち返しましょう。
トスを上げてもらうボールは常に一定のところではなく、ストライクゾーンを9つに分けたコースにそれぞれ投げて打ち返す練習をすることです。
1つのコースを3球ずつ打っても、1セットで27球は打つことになります。
それを3セット行うだけで約100球近く打つ計算になります。
バッテイング練習のスペースがなくても、ティーバッテイングであれば狭いスペースで数多くボールを打つことができます。
これを繰り返すことで、コースによるバットコントロールが上達していくのです。
ボールを打つ意識は真っ直ぐなスピンのかかった打球を打ち返すこと
今度は打ち返す打球についてです。
よく言われるのが「ライナーを打て」「ゴロを打て」等、口癖のように言われる指導者の方もおります。
でも、私は「ボールの下にバットを入れること」と、常々言い聞かせてきました。
結果的に打った打球がライナーでもゴロでも構いませんが、あくまでもボールの下にバットを入れる意識で打つことです。
ボールの下にバットを入れると打球はフライになるものです。
「フライは打ってはいけない」と言われますが、私はフライをOKにしています。
フライボール革命という打撃理論もありますが、そのような難しいことを小学生には言うつもりはありません。
ボールの下にバットを入れると言うことは、打ったボールに真っ直ぐなスピンをかけると言うことです。
ゴルフでいうスライスボールのようなスピンは、打ち方としてはボールも飛ばないしバットスイングの軌道も正しくないということです。
真っ直ぐなスピンをかけられる、ティーバッティングを意識して行いましょう。
ボールを使わないバッテイング練習
ティーバッティングを工夫した方法をご紹介いたします。
なかなかボールの数も足りないし、練習するスペースがないという時の方法です。
新聞紙を丸めて、あえてテープなどで止めないで打つ方法です。
これならば室内でもある程度のスペースがあれば可能です。
もう一つは、バトミントンのシャトルをバットで打つ方法です。
この練習方法は、正面から投げることができるので実戦に近くなることと、バッターに対してボールとは違った動きでシャトルがくるので、ゲーム感覚で行うことができます。
バットでシャトルを打つことは、最初は投げた時のシャトルのスピードと、バッターの手元でのスピード差があるため打ちづらいですが慣れてくると変化球の対応にも似てくるので、取り入れることをお勧めいたします。
まとめ
小学校高学年のティーバッテイングは、立つ位置と打ち返す方向を意識して行うことです。
打った打球が真っ直ぐなスピンをかけられるように、9つのコースに分けてスイングしましょう。
実戦と同じ感覚で練習することは、本番で練習の成果を発揮する最大の目的となります。
道具やスペースがない場合は、新聞紙やバトミントンのシャトル等を活用して工夫して行いましょう。
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