ベースボールアドバイザーのチッキーです。
夏の風物詩とも言える全国高校野球選手権大会!
暑い夏は家の中のテレビで高校野球中継を観戦するのもいいものです。
今回は高校野球中継から見える色々なポーズに関するレビューです。
それではさっそくいってみましょう!!!
高校野球中継に見る様々なポーズは悪なのか?
高校球児が地区予選を勝ち上がり、夢の舞台で全国放送される全国高校野球選手権大会。
高校三年生にとっては高校野球の集大成になる試合。
その試合の最中に自然と出てしまう様々なポーズ。
ワタシが高校野球の監督の時はできるだけ色々なポーズはつつしんでいました。
理由は、その当時の指導者で甲子園に出ている監督には、大きいリアクションを取る指導者が極めて少なかったからということもありました。
さらに、その時の感情を表に出すことで相手チームから心を読まれるといったことも考えられたからです。
ですから良いプレーヤーや悪いプレーが出ても、決して表情に出したりしませんでした。
しかし、近年は高校野球の指導者でも大きなリアクションやポーズをとる監督が増えてきましたね。
ワタシも最近は大きなリアクションやポーズをするようになってきましたので、ワタシとしては選手を激励や認めてあげる手段としてはとても良いことだと思っています。
それでは高校野球でよく見る様々なポーズを見ていきましょう。
高校野球中継で見る喜びのガッツポーズ
このガッツポーズは特にホームランを打った時や、タイムリーヒットを打った時などによく見られます。
打った本人はもちろん、ベンチの選手まで天高く拳を突き上げています。
打った喜びや「ヤッター!」と言う気持ちを表現するには最もスタンダードなポーズではないでしょうか。
しかしこのガッツポーズ。
甲子園でやると大会本部(高野連)から注意(怒られる)されるんですよ!
例えば
ヒットやホールランを打って相手投手や相手ベンチに向かってガッツポーズをするとすぐに注意されます。
逆に守備側ですと、ピッチャーがピンチや強打者と対戦した時に、討ち取った後に打者に対して雄叫びや異常なガッツポーズをした時などはすぐに注意されます。
記憶に新しいのは2018年第100回記念大会の創志学園の怪物2年生 エース西純矢投手ですね。
その動画がこちら
西純矢投手は素晴らしい投手です。
父親が他界してしまい甲子園の試合の日は亡き父親の誕生日だったこともあり、いつも以上に気合が入っていたこともあったのではないでしょうか?
球審から「必要以上にガッツポーズをしないように。試合のテンポを良くするために早くプレートについて」と言われたそうです。
この一件については高野連の会長がコメントで「大会本部からではなく球審が独自に行ったこと」と話していました。
確かにちょっとオーバーリアクションしすぎるかもしれませんが、これくらい気持ちを前面に出す選手の気持ちも理解してあげたいものです。
高校野球中継に見るガッツポーズは国際的にはNG?
野球の不文律というものを知っていますか?
知りたい方はこちらをご覧ください。
野球の不文律
アリントゥン・ルールという「書かれざる規則」というものがあります。
国際大会やメジャーリーグ・プロ野球では暗黙のルールというものがあるんですね。
特に国際大会やメジャーリーグではガッツポーズは相手を侮辱する行為としていましめられています。
あのイチローがそうですよね。
WBCでもメジャーの試合でも、どんな場面でも決してガッツポーズはしませんでした。
その理由は「相手選手に敬意を表しているから」と答えた時がありました。
アリントゥン・ルールは知っておくべきですね。
高校野球中継に見るガッツポーズは監督がしても怒られる
全国高校野球選手権大会第101回大会で、明石商業高校監督の狭間善徳監督が高野連から怒られた。
ガッツポーズ連発で大会本部から怒られていたことがあった。
準々決勝を勝った後のインタビューで「ガッツポーズをしすぎて腕が痛い」と報道陣の笑いをとったが「出すぎですよ!」と大会本部から怒られたことを明かした。
しかも、その前の試合後にも同じことを注意されていたという。
感情豊かな指導者が増えることは悪くはないと思うのはワタシだけでしょうか!笑
高校野球中継に見るハイタッチ
このハイタッチの場面はよく見る光景ですね。
しかし、以前はハイタッチもよく注意される行為でした。
ホームランを打ってベンチの選手とハイタッチはNG!
地方大会から怒られていました。
地方大会ではベンチでハイタッチしていると審判が来て「ホームラン取り消すよ!」って言われたことがありました。(ワタシが監督をしていた時のことですから事実です)
さらにこんなこともありました。
野球には1塁コーチと3塁コーチがいます。
両コーチはコーチャーズボックスから出てはいけないというルールがありますが、出たからと行ってペナルティーはありません。
しかし、ランナーと接触した場合は肉体的援助としてペナルティーが科せられ接触したランナーはアウトになります。
ワタシが経験したのはこんなことです。
高校野球春季大会でワタシのチームがホームランを打たれてしまったのです。
相手チームはスタンドもベンチも大喜び。
逆転のホームランだったのでさらにテンションは上がっていました。
その時、ホームランを打ったバッターがサードベースを回ってサードコーチとハイタッチしたのです。
これを見ていた本校のキャッチャーが3塁塁審に「今、コーチャーに触れましたよね?」と、話したところ3塁塁審は「よく見ていたね!」とささやいたということです。
そしてアピールプレーで3塁塁審にアピールしたところ、3塁塁審は「アウト」のコール!
球場内は騒然としました。
当然相手チームも抗議してきます。
そこから審判員が集まり、大会本部と協議。
しばらく試合中断となりました。
審判団が出てきて、コールのジェスチャーはなんと
「セーフ」
だったのです。
理由は肉体的援助とは認められないとのことでした。
しかも、各都道府県で定められているローカルルールなのでホームランでコーチとハイタッチしてもアウトにはならないということでした。
その試合は流れが完全に相手チームに行ってしまい、負けてしまいました。
試合が終わった後に、このことについて選手たちは何も言いませんでしたが、大人は心中穏やかではいられなかったのを覚えています。
まとめ
高校野球中継で最近見られるポーズは年々様変わりしてきていますね。
テレビの中継では、モニターに映る場面しか目に映りません。
高校生が本気で取り組む中で、自然と出てくるポーズは過剰なものは別として、そろそろ受け入れてもいいのではないでしょうか?
これからグローバルな世界を経験する子供たちが多くなれば、アリントゥン・ルールも理解し、イチローみたいな敬意を表す選手も多くなることでしょう。
すぐに世界に出ても認められる子供たちが育つように、大人が教えてあげることが良いのではないでしょうか。
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