ベースボールアドバイザーのチッキーです。

少年野球の守備練習ではゴロやフライをキャッチする練習を繰り返しおこなっていますよね。

フライになると、子供達はどうしてあんなに難しく捕球するのだろうと思いませんか？

今回は子供達がフライを上手に捕球できるようになるアドバイスです。

それでは早速行ってみましょう。

子供は距離感がつかめないからフライキャッチは難しい


ゴロよりもフライの方が大きくなるにつれて簡単に捕球できるようになりますが、まだまだ経験が浅い少年野球の子供達にとっては難しい技術になります。

なぜ大人と違って子供はフライを捕るのが難しいかと言いますと、それは距離感です。

フライがどのくらいの高さまで上がって、どのような軌道で落下してくるのか。

子供にとっては予測が難しいのが現実です。

しかも、それに加わって太陽の日差しが視界を妨げたり、風によってボールが流されたりと色々な条件が重なってもっと難しくなってきます。

ミスを恐れずに、色々なフライキャッチを繰り返し経験しましょう。

フライをもっと簡単にキャッチする方法


フライボールを今よりももっと楽にキャッチするアドバイスは２つです。

一つ目は

・ 落ちてくるボールを自分からグラブを出して取りに行かない。

その理由は、地球には重力があります。

必ずボールはグラウンドに落ちてくるのです。

極端に言えば、地面スレスレでキャッチしてもアウトです。

落ちてくるボールをわざわざ迎えに行って、ボールと正面衝突しなくてもいいのです。

例をあげるとすれば、生卵を投げてもらい受け取る時に手だけで受け止めると落ちてきた卵のスピードと手がぶつかってしましい玉子は割れてしまいます。

卵が割れないようにするには、卵が落ちてくるスピードに手がぶつからないように優しく受け止めてあげることです。

さらに、手だけではなく身体全体で受け止めてあげることです。

この要領で、フライも身体全体で落ちてくるボールを受け止めてあげると、ボールをよく見るようになり、グラブに収まるようになります。

フライは正面より横の方がボールは見やすい


二つ目は

・ 正面で捕球するのではなく、顔より横で補給する。

顔の前でボールを捕球しようとすると、どうしても顔に当たる恐怖心が先に来てしまい、ボールを最後まで見られなくなってしまいます。

どのようにしたら良いかと言いますと、顔の横で補給する意識です。

右投げならば左手にグラブ（左投げでは反対です）をはめていますので、左肩付近のポイントでキャッチする方が怖がらずにボールを長く見ることができます。

さらに、子供は距離感がまだ未熟ですから、落ちてくるボールを真下から見ると方向性もわからなくなってくるので、少し横からボールを見てあげることで距離感とボールの軌道が見えやすくなるからです。

フライキャッチを苦手にさせる間違ったアドバイス


フライキャッチを捕りにくくしている子供たちをよく見かけます。

「ボールを顔の正面で捕りなさい！」「両手で捕りなさい！」

これを小学生に実践させると、必ずボールを怖がり落球します。

その理由は、正面で捕球する時は顔の前にグラブがきますので、ボールがグラブに入る瞬間にボールが目線から消えてしまうからです。

両手で捕球しようとしすぎて、手だけでボールを取りに行くためボールと衝突してしまいます。

この二つが重なった時には子供達は大体落球します。

小さい成功体験でフライキャッチに慣れていく


フライキャッチはどのような練習をすると、上達の近道になるか。

初めは素手で３メートルくらいはなれたところから、軽くフライをあげてあげましょう。

その時の約束は

・ボールを生卵だと思ってキャッチする。

・ボールを少し横から見るようにする。

・顔の横でキャッチする。

最初は３メートルから始まり、徐々に距離を伸ばしてください。

７〜８メートルでできるようになったら、今度はグラブをはめて２５メートルくらいまで下がっていきましょう。

この繰り返しによって、フライキャッチに慣れていきます。

これができるようになったら、実際に打ったフライを経験させて感覚をつかんできましょう。

まとめ


小学生にとってフライボールは難しい感覚があります。

それはやはり恐怖心です。

その恐怖心を少なくするためにも、短い距離からのフライで小さい成功体験をさせ、徐々に距離を伸ばしていくことです。

本日のポイントは３つ

・ボールは必ず落ちてくるので、ボールを迎えに行って衝突しないこと。

・落ちてくるボールを身体全体で優しく受け止めてあげること。

・顔の正面で補給するのではなく、顔の横でキャッチすること。

ボールを横から見ることで、距離感とボールの軌道が見えるようになります。

この要領で、内野フライ外野フライは克服できると思います。

キャッチャーフライは別の機会にお話ししますね。

ゴロもフライも捕球出来るようになると、守備の楽しさがわかってきますね。

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