ベースボールアドバイザーのチッキーです。

キャッチャーのスローイングで大事なのは、捕ってからの速さとコントロールです。

ソフトバンクの甲斐選手が甲斐キャノンで一躍有名になりました。

今回はキャッチャーのスローイングについてのレビューです。

それでは早速いってみましょう。

元ジャイアンツ谷内田捕手は2塁まで1.73秒の強肩


元ジャイアンツで捕手だった谷内田さんの現役時代のスローイングの速さは二塁まで1.73秒だったそうです。

甲斐キャノンで有名なソフトバンクの甲斐選手は1.71秒です。

プロ野球のキャッチャーの平均は1.9秒ということですから、いかに捕ってから速いかがわかりますね。

プロの世界を知らない私たちから見ると0.2秒ってそんなにすごいとは思わないですよね。

でも、0.2秒ってものすごく違うんです。

プロのキャッチャーのスローイング時の球速は平均120km/hぐらいだそうです。

これを秒速にすると33.3m/sになります。

ということは0.2秒は6.66m/sになるわけです。

ホームベースからセカンドベースまで直線で約38.8(正確には38.795)mです。

そうなると0.2秒で6.66mの距離を他の選手よりも早くセカンドベースに着くということです。

たかが0.2秒ですがこの差は大きのです。

元ジャイアンツの谷内田選手の詳細


北海道出身で、中学生時代は硬式のポニーリーグ「札幌ロイヤルズ」に所属していました。

高校は小樽にある北照高校に進学しました。

高校3年夏の大会は北海道南大会準々決勝で優勝した駒大苫小牧に敗退しました。

強肩が武器の谷内田はジャイアンツの入団テストを受けて、育成ドラフト3巡目で指名されジャイアンツに入団しました。

2008年から2011年まで育成選手として現役で頑張っていた選手です。

ジャイアンツにはその当時、メジャーで活躍して誰もが知っている上原のボールをうけたこともあるそうです。

そんな元プロが伝授する、キャッチングからスローイングまでの練習方法を見ていきましょう。

スローイング時のキャッチングはスポンジ感覚が最重要ポイント


上の動画の1分33秒からの動画をみてください。

キャッチングの練習が紹介されています。

近くからトスしたボールをキャッチャーミットで右肩付近まで持ってくる動作を繰り返し行なっています。

確かにこれはすごくいいトレーニングなんです。

動画の中では、手首だけ使ってこなしているように見えますよね。

これを小学生や中学生が手首だけを使って同じように行うと、なかなかうまくいきません。

このトレーニングには、以下のことを意識して取り組むことによって効果が現れる練習になるのです。

そのポイント

・ トスしてもらったボールをキャッチャーミットで捕りに行かない。

・ トスしてもらったボールは必ずキャッチャーに向かってくるので、来たボールをスポンジが水を吸うように吸収する感覚で右肩付近まで持ってくる。

スポンジが水を吸う感覚がわからない場合は、来るボールとキャッチャーミットがぶつかり合って喧嘩をしないことです。

大事なことは、手先だけでボールをさばくのではなく、体全体でボールを受け止める感覚で捕球することです。

それがあって上の動画のようなトレーニングが効果的になるのです。

スローイング練習の上級編は板グラブでチャレンジ


スポンジで吸収するような、体全体でのキャッチングができるようになったら上級編にチャレンジしましょう。

ベースボールアドバイザーのチッキーが特に伝えたいのが、手先だけでこのトレーニングを行うと普通のキャッチング時にパスボールが出てしまうからです。

手先だけの動かし方だけではなく、体全体のキャッチングがあって初めてこのトレーニングが活かされます。

さらに上級編の板グラブを使ってのトレーニングでは、キャッチャーミットでのトレーニングよりもはるかに体全体で捕球する感覚がないとうまくいきません。


板グラブについてはこちらの記事を参考にしてください。
↓ ↓ ↓
板グラブで柔らかい捕り方を身につける


右手は使わずに、左手だけで行うとより体全体でのキャッチングの意味がわかると思います。

ヤクルトで活躍した古田は、キャッチングがどこの球でも「ピタッ」と、止まっているように見えるのは、手先だけのキャッチングではないからです。

股関節の柔軟性と体全体でボールを受け止める感覚が身についているので、どんなボールでも自分が思ったようにキャッチングできるのです。

まずはこの意識を持つようにしてくださいね。

スローイング時で大事なのは右足のステップ位置


キャッチングの次はステップです。

動画の2分30秒からはステップの話になっています。

このステップも0.2秒も早くなる取り組みのひとつです。

小学生や中学生ならば、トレーニング次第で0.2秒どころかもっと早くなる可能性があります。

谷内田はバットを3本並べて理解しやすいように説明していますね。

ステップのポイントとしては

・ 右足のくるぶしを投げる方向に向ける。

・ 右足のステップをバックステップしないように踏み出し位置を決めておく。

・ 右足のステップは地面を蹴る。

ほとんど右足の軸足についての説明ばかりです。

いかに軸足のステップが大事かがわかります。

この動画では説明されていませんでしたが、右足のステップの踏み出し位置について心がけてほしいことがあります。

構えは動画で説明していた通り、右足がやや後ろで左足が前になっています。

色々な指導者が色々な指導をします。

構えの時は左足が右足の一歩前だとか、腰を少しひねって構えるだとかいう指導者の方もいます。

ですが、基本はキャッチングが先なのでピッチャーが投げやすい正対した姿勢が基本です。

一番大事なのは、右足のステップが構えた場所から後ろにステップしないことです。

構えた右足のかかとのラインよりも後ろにステップしないことを意識してください。

プロやメジャーのキャッチャーでも後ろにステップするキャッチャーはほとんどいません。

このポイントは絶対に抑えておいてくださいね。

まとめ


キャッチングでは手先だけのトレーニングではなく、体全体でボールを吸収する感覚で捕球することが前提となります。

このことができて初めて動画で紹介されているトレーニングが活きてくるのです。

その次に来るステップは右足(軸足)のステップの位置が重要になってきます。

需要なのは地面を蹴る強さと、ステップする位置です。

この二つを必ず意識してトレーニングしましょう。

最後にもう一つだけ意識してほしいことがあります。

小学生はそれほど意識しなくてもいいと思いますが中学生以上は意識してほしいです。

それは、キャッチングすると同時に右足(軸足)をステップするということです。

これはキャッチングの体全体で吸収することができるようになるとキャッチングする瞬間にステップする動作に移ることが可能になるのです。

ぜひ取り組んでみてください。

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