ベースボールアドバイザーのチッキーです。
少年野球のピッチャーは、ピッチング練習はどれくらいすればいいのか迷いませんか?
上手になって欲しいからと言って、たくさん投げさせると肩や肘が痛いと言って練習を休んでしまう。
せっかく試合で投げてもらおうと思っても、痛くて投げることができない。
今回は少年野球のピッチャーのピッチング練習についてのアドバイスです。
それでは早速いってみましょう。
小学生のピッチング練習は50球を週2〜3回が目安
1週間に50球を2〜3回投げるとすると、1週間に150球を投げることになります。
この球数を目安にするといいと思います。
日本のピッチャーは投げすぎと言われています。
高校生や大学生になって、投げ込みをしなければいけない時期もあります。
一概に投げ込みが良くないとは言いません。
投げなさすぎがいいと言うのではなく、まだ体が出来上がってない小学生に投球練習だけ多くすることは必ずどこかに疲労が出てきてしまい、そこから怪我につながってしまうということです。
怪我をしてしまうと、選手本人とチームにとってマイナスになってしまうことを考えなければいけません。
全てはバランスだと思うので、指導者や保護者は注意してみてあげましょう。
メジャー流アップダウンセットでピッチング練習
ピッチャーの投げすぎは禁物ですが、ピッチング練習はしっかりしなければいけません。
ボールのスピードも早くなりませんし、コントロールも良くなりません。
少ない球数の中でいかに有効にピッチング練習を行うか。
そのためには「練習のための練習」ではなく「試合のための練習」を行うことです。
そこで実践的なピッチング練習方法をご紹介します。
・15球を1セットとし、それを3〜4セット行う。
・1セット投げ終わったら、5〜8分のインターバルを置いてから2セット目を行うという方法です。
実際の試合でも、1イニング投げてチェンジになってから自分のチームの攻撃があります。
その時間がこのインターバルの時間になるということです。
この練習のインターバルの時には、別のピッチャーが同じマウンドで投げさせるとより効果的です。
さらに、本番の試合では相手チームのピッチャーが使った後のマウンドで投げるので、自分がマウンドで投げる際には、自分にあった足の踏み場を慣らさなければいけません。
まさに実践形式です。
そして時には、バッターボックスにバッターを立たせて投げてみることもお勧めします。
右バッターと左バッター、両方取り組んでみましょう。
これはメジャーでも行われている練習方法で「アップダウンセット」と言われています。
より効果的で、実戦に近い練習方法です。
一度取り組んでみてください。
国際大会の球数制限と少年野球の投手制限
ピッチャーにとって投球過多が問題となっている現代。
メジャリーグでは「肩」は消耗品という感覚が一般的です。
メジャーでは球数制限はありませんが、先発ピッチャーなら100球が一つの目安になっています。
国際大会のWBCでも2017年から球数制限が導入されました。
以下2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™HPより抜粋です
↓↓
試合につき1次ラウンドでは65球、2次ラウンドでは80球、準決勝と決勝では95球を超えて投げることはできない。ただし、ある打者の打席中に投球数制限に達した場合は、その打席完了まで投球できる。
50球以上投げた場合、次の登板まで中4日をあけなければならない。
30球以上、または2試合連続で投げた場合は、次の登板まで中1日をあけなければならない。
2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™HPより抜粋
以下は2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™ルールに関するお知らせのページですのでご覧ください。
http://www.wbc2017.jp/news/article/20170208_1.html
国際大会でも、このような厳しい球数制限をしています。
続いて少年野球のピッチャーの制限を見てみましょう。
以下全日本軟式野球連盟野球規則より抜粋
↓↓
投手の投球制限については、肘・肩の障害防止を考慮し、1日7イニングまでとする。ただし、タイブレーク方式の直前のイニングを投げ切った投手に限り、1日最大9イニングまで投げることができる。
なお、学童部3年生以下にあっては、1日5イニングまでとする。
投球イニングに端数が生じたときの取り扱いについては、3分の1回(アウト1つ)未満の場合であっても、1イニング投球したものとして数える。
全日本軟式野球連盟野球規則より抜粋
以下は全日本軟式野球連盟野球規則のページですのでご覧ください。
http://jsbb.or.jp/rules/rule
少年野球では球数制限ではなくイニング制限になっているのです。
少年野球はこの他にも時間制限がありますので、一概には言えませんよね。
レベルの違いはありますが、このルールの中でピッチャーを育てて行くことです。
効率の良い練習方法でピッチャーを育てていきましょう。
まとめ
よくピッチング練習で100球投げ込みしたというチームがありますが、試合で100球続けて投げることは現実的にはありえません。
1週間に50球を2〜3回のピッチング練習。
アップダウンセットでより実戦的に行いましょう。
練習の練習ではなく、実践に即した方法で取り組むことが、チームにとっても選手個々にとっても大切ではないかと私は思います。
チッキーの無料相談部屋
どんなことでも構いません。こんなこと聞いたら恥ずかしいな?ではなく。
これはどういうことなの?
どうしたらいいの?
何かいい方法はある?
などなど
どんどん相談してくださいね。
相談の際には
・ 野球チーム(軟式or硬式)
・ 年齢
・ ポジション
・ 打ち方
・ 相談内容
・ 今までに試したことのある理論
・ その他
チッキーに無料メール相談してみる